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2024年10月12日(第711号)

今週のテーマ:
どうしてもたどり着けないブラジル
 ブラジルの話をする前に、まずはご報告。

 昨日(10月11日)の信濃毎日新聞に、拙著『インド工科大学マミ先生のノープロブレムじゃないインド体験記』の紹介記事が掲載されました。
 
信濃毎日新聞2024年10月11日版 第13面
 信濃毎日新聞(通称は信毎=しんまい)は、発行部数約40万部
 明治14年の創刊で、長野県では圧倒的なシェアを誇る老舗の地方紙なんです。

 かく言う私も、23歳の頃から信毎さんには数多くの記事を書いていただいてきました。

 また、逆に物書きとしては、『豪イング・マイ・ウェイ~オーストラリア留学記』、『アメリカ東南部を行く』、『飯山南善寺日記』、『ニューデリー通信』といったシリーズを長期連載させていただいたこともありました。

 そんなこんなで、信毎さんは私にとってまさにザ・故郷の新聞なんです。

 ちなみに、今回、記事を書いてくださった記者さんは、外語大のヒンディー語科でしばらく学んだあと、別の大学の文学部に入り直したというユニークな経歴の持ち主。

 インドへの理解もあって、とても将来が楽しみな記者さんでした。

 私は日頃、仕事や研究で人さまをインタビューすることが多いのですが、時々こうしてインタビューされる側の立場に身を置いてみると、学ぶことが多いですね。

 お世話になりました!

ブラジルの有名な風景「コルコバードの丘に立つキリスト像」
(写真はPixabayのフリー素材をお借りしています)
 さて、本日のテーマ、ブラジルです。

 実は私、これまで「行ってみたい外国は?」と問われると、迷わず「ブラジル!」と答えてまいりました。

 そうなんです。意外かも知れませんが、ブラジルに行ったことがないんです。
 このあたり、話せば長くなりますので要点だけ書きますね。

 あれは私が18歳だったときのこと。大学に入ってすぐに行なわれた新入生歓迎イベントの一つに軽音(ライトミュージック)のコンサートがあったのですよ。

 特に何かを期待していたわけではなく、なんとなく出席してみたコンサートでしたが、そこでいきなり聴かされたのがボサノヴァの名曲中の名曲、『イパネマの娘』だった……と書けば、ボサノヴァLOVEの皆さまなら、それだけで私の心の内側をわかってくださると思います。

 曲の冒頭を聴いた瞬間に感じた、それまでの人生で知らなかった感覚。
 一気に心を盗まれてしまったような、それまでいた場所から異次元へと瞬間移動したような感じ。

 知らない方のためにお伝えしますと、『イパネマの娘』はこんな曲です。

 ともあれ、あの日、あの瞬間から、私の夢は、「ブラジルのコパカバーナ海岸へ行き、バーの片隅でギタリストが爪弾く『イパネマの娘』を聴くこと」になったのですよね~。

 ところがどういうわけか、その夢は何十年経っても実りませんでした。

 渡航計画を立てても、なぜか予想外な邪魔が入ってダメになってしまうのです。

 お茶大の博士課程で研究していたときは、ブラジルで開催される国際学会へ発表に行こうと試みましたが、このときは会議自体が中止になってしまいました。

 そのほかにも、なんとかチャンスを掴もうとしてはみたのですが、ことごとくハズレ。
 そんなこんなで、最近はもう、

ブラジルとはご縁がないのかも(苦笑)」

などと思い始めていたのですよ。

 ところが、です。

 先日、『ノープロブレムじゃないインド体験記』の原稿を書き上げ、ゲラ校正も済ませて、あとは印刷製本を待つだけとなった、まさにそのタイミングで、知人から電話がかかってきたのです。

 内容を聞いてびっくり。なんと、ブラジルのビトリアというところで行なわれる国際会議でパネリストの一人として登壇して欲しいという依頼じゃありませんか。

 地図を見ると、ビトリアはコパカバーナ海岸のあるリオ・デジャネイロの北にあり、会議が終わったあとでリオに立ち寄ることが十分に可能な位置関係。

 ついに回ってきたブラジルデビューの大チャンス!

 断る理由は1ミリもなく、一も二もなく出席の返事を出し、家族やお友達にもその旨を伝え、「ついに夢が叶ったね!」と祝福してもらいました……が、しかし……その気分が続いたのは、わずかな時間でした。

 というのも、その後色々と問題が噴出して、今回もまた渡航が難しくなってしまったのです。
 どうしてもその時期に出かけることができないという……。言ってみれば不可抗力

 そんなわけで、再び振り出しに戻る

 ブラジルは日本から見て地球の裏側ですが、私にとってはそれ以上に遠いようです。
 でも、いつかすっかり忘れた頃に、すんなり行ける日が来るのかも知れない。

 理屈はありませんが、なんとなくそんな気がしてなりません。

 まあ、できればあまりにも年齢を重ねてしまう前に、水着姿で海岸を走れるあいだに、そのチャンスが訪れてくれると嬉しいんですけどね(笑)。

 それまで、気長に待つことにします。
 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪


クースケ(右)もピアノも
童顔で若く見えますが、
実はもう中年なんです。

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2024年10月12日
山田 真美
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